「人生、自分次第でなんとでもなる!」
この言葉を使ったことはありませんか?
ちょっとまって!少し考えましょう。
こんにちわ、まさとです。
「自分の人生は自分で切り開く!」
「自分の意欲次第でどうにでもなる!」
こんな言葉を聞いたことありますよね。
ぼく自身、自己啓発本をよく読むこともあって
「自分の人生は自分次第」という思考はとても好きです。
ただ、今回は「この言葉を使う前に考えないといけない大切なこと」があるんだなーと
とても考えさせられることがあったので、ぜひ紹介しておこうと思います!
「人生自分次第」「意欲を持てば何でも出来る!」って言葉を使う前に
NHKの『学びたいのに学べない』という番組を見ました。
久しぶりにTVで「いい番組を見たなー」って思いました。
今のテレビ番組ってお笑い番組が多かったり、社会のくだらない情報を流すような番組が多いじゃないですか。
あ・・・言い過ぎました。ごめんなさい(笑)
今回は「素晴らしい番組!!」と思いましたよ!フォローです(笑)
内容は、番組タイトルの通り「学びたいのに学べない」というのがテーマ。
・学習意欲はあっても、様々な状況で学ぶ事が出来ない状況がある。
・学ぶ意欲を持つことができないない背景がある。
・教育格差が広がっている。
社会全体がコロナの影響を受けて
顕著に子どもたちの中で「差」が出来てしまっていることを取り上げていた番組でした。
ぼく自身の感想としては
子どもだけでなく大人に対しても、同じメッセージが送られていたと思います。
そのメッセージは
『自己責任』という言葉に、疑問を持つことが大切なんじゃないの?
ということで、ぜひ一緒に考えていきましょう!
学びたくても学べない
ぼくが見たときは、二組の家族が取り上げれていました。
1.学校の授業がリモート授業になったけれども、家庭環境として集中して学ぶ場所をつくってあげられず。
さらには、塾に通わせることがしたくても出来ない状況。その中で回りの同級生と差を感じてしまい将来を不安に思ってしまう女子生徒。
2.片親で、親がコロナの影響で失業中。相談する相手もいなく、「学校の授業に取り残されてしまった」と感じてしまい
自分がどうしたいのか考えることすらできない状況にいると言う男子学生。
子どもたちの教育格差の話でしたが、「決して他人事ではないなー。」って思いましたよ。
原因の一つは間違いなく「お金」ということでした。
・お金持ちは教育環境を整える事ができ、お金のない家庭では環境をつくってあげる事が出来ない。
・環境がない事によって、学習意欲を持つことも、将来のビジョンを描くことも出来ない。
これって子どもに責任はないですし、親にもどうしようもできない部分があって
完全に社会問題なわけですよね・・・。
ぼくが生まれたときから、「格差社会」と呼ばれていましたし
様々な人がこの問題の解決に力を注いでいることは知ってはいます(両親もそのうちの一組なんですけどね)
それでも、この「格差」という社会問題がコロナの影響で一段と差が開いているという現実を見ると
いやー、なかなか考えさせられますね。
この子たちが目の前にいたら
「自分次第だから大丈夫!!」なんて簡単に言えないですもん・・・。
人生「自分次第」を使う場合は細心の注意を
「人生は自分次第だからね!」という言葉はとても響きが良く、素晴らしい言葉だと思っています。
この言葉に何度も励まされてきた経験もあります。
いまでも、
「人生は自分次第なんだから、どんな環境の中でも幸せはつかみ取れる」
という一つの考え方は大事にしています。
でも・・・
「自分次第ではどうにもできない状況もある」
それにも関わらず
「自己責任」で一括りにしてしまう社会のムードがある事の警鐘を鳴らしている番組になっていたので
ほんとに見入ってしまいました。
「自己責任では片づけられないことがある」
これは本当に忘れてはいけないことですよね。
自分ではどうしようもできない状況にいる人に対して、
「世の中自分次第!自己責任なわけよ!」なんて言ってしまったら
崖から突き落とすような、言い方は悪いですが「死刑宣言」しているようなもんですよね。
さらに言えば、「子どもたちだけの話ではない」ですよね。
大人だって、ほとんどの人が
・今より豊かになりたい。
・家族を守りたい。
・余裕のある生活をしたい。
当然持っている感情ですよね!
それでも・・・「どうしようもない事もある」ということを理解しないといけない。
自己責任と言えば確かにそれで話は綺麗に終わります。
ワンフレーズで終わっちゃいますよ。
「あなたがもっと意欲を見せなかったから」/「あなたの選択の結果です」
様々な言い方で、その人を追い詰めてしまう強力な言葉ですね。
「自己責任」「自分次第」という言葉は
素敵な言葉で、希望を与える言葉であることは間違いありませんが
反対に、すべての責任をその人に押し付け、その人の逃げ場をなくす言葉でもあると痛感しました。
いままで、周りの人にどれだけ「自分次第だから」という言葉を簡単に使っていたことか・・・。
これは本当に反省です。
大切なのは「知ること」そして「考えること」から
「学びたいのに学べない」というような「格差社会」について
本当は具体策を持ち、行動を起こすことが一番ではありますが
まずは、リアルな現状を知り、自分の頭で考えることが大切だと思います。
ぼくの場合は、自分でビジネスをやっていたこともあり
「豊かな生活」「お金を持った自由な生活」
ここにずっとスポットライトを当て続けてきました。
言い方を変えれば、
「社会に頼らず、自分の力で生きていくんだ!!」って感情ですね
両親の言葉で言うと「強者の論理」というのを頭に叩き込んできました。
「自分が豊かになってもいないのに人を助けるなんてことを考えるのは百年早い。」
なんてことも思ってましたからね(笑)
一つの考え方としては別に間違いではないと思いますが、少し視野が狭かったのかなーなんて思います。
最近両親からとても心に残る言葉をもらいました。
「弱い人の立場から物事を見てみてもいいんじゃないか?」
要するに「弱者の論理」という視点ですね。
(※強者と弱者は、ここではあくまで「経済的な強者」、「経済的な弱者」ということです)
この言葉がとても心に残った状態で、この番組だったので
ドンピシャとはこのことですね(笑)
ぼくも、まずは知って考えるところから・・・もう一度やっていこうと思います!
ぜひあなたも、今回のこの記事で少し立ち止まって考えてみてください。
・「自己責任は、本当に自己責任」なのか。
・「出来ない状況」や「背景」があるのではないか。
この二つの視点を持つだけで世の中の見方がだいぶ変わる予感がします。
おススメの書籍があれば追記しておきます。
今はパッと思いつかないので・・・(笑)
真面目な記事なりましたが
そういうことを考えるときも、たまにはあるんですよ!(笑)
今回はここまでにします。
以上、「人生自分次第」「意欲を持てば何でも出来る!」って言葉を使う前に。
でした。
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