【ガン闘病記録】ガンになっても、道はまたできる!

まさ
まさ

こんにちわ、まさとです。

今回は【終わりの始まり Vol.7】

ガンと生きていく父親のリアルな感情をお伝えします。

ガンになっても、道はまたできる

まずは父親から届いてメール内容を紹介します。
 ひと昔前は、ガンは不治の病であり、ガンになったことを本人には伝えず、家族にしか伝えないのが普通でした。ですから、ガンであることを友人や知人にも伝えないのが一般的だったでしょう。
 いつ頃から何か知りませんが、今は医者は聞けば患者本人にガンだと教えてくれますし、自分のガンを公表し、治療の体験談や闘病生活などの情報を、友人たちや同じ病気と闘う仲間たちと共有する人たちが増えています。
それでも、日本人の半数が一生のうち一度はガンを経験する時代になっているにしては、患者本人が発信する情報は少ないですねぇ。
 さて、ガンの告知、余命宣告された時のショックは、その時の年齢によって大きく変わるでしょうね。
もし私が、30代、40代といった若い世代で、まだ小さい子供がいるといった状況だったとしたら、たぶん今の私のようではいられなかったと思います。
 後期高齢者一歩手前の年練だったからこそ、やれることはやってきた、やりたいことはやってきたという一種の慰めに似た感情があって、比較的に冷静さを維持できたのだと思うんですね。
 だとしても、どこかでガンという逃れられない現実を受け止め、どのように治療するか、それまでをどう生きるか、そして人生をどう終えるか、という課題と向き合うことになります。
その際、一番大切なのは患者本人の生きようとする意志でしょうが、もう一つ大切なのは心の支えでしょうね。ガン宣告で受けるショックは大きいですから、とても一人っきりで耐えられるものではありません。
 悩みや不安を自分の胸にしまっておこうすればするほど、悩みや不安は頭の中で化け物のように大きくなってしまうものなので、一人だけで耐えようとせず、身近な人に心の内を話すことですね。
 私には幸い、陽子さんという伴侶がいました。弱気も不安も彼女に話すと、不思議と楽になります。そして、「ああ、そういう考え方もあるか」と気づかされることもしばしばです。「話す」という行為は、自分のうちにある悶々としたものを吐き出し対象化することになり、自分に冷静さを取り戻すきっかけとなると思いますよ。
 もう一つ、心の切り替えが必要となりますね。気の持ちようと言ってもいいのですが、例えば、私は(1)で「現在使っているタグリッソという分子標的薬に対してガンが耐性を持つのは平均して18ヶ月と言われているが、そのときどうしたらいいだろうという不安」があると述べましたが、これを「分子標的薬のおかげで4〜5ヶ月と言われていた余命が、もしかしたら18ヶ月伸びるかももしれない」と受け止めたとしたらどうでしょうか。
「全然違ってくるでしょ。」
 何倍も前向きですし、生産的ですよね。いずれにせよ、取越し苦労や、今の自分の力でどうにもならないことは悩まないことですね。
聖書にもありましたが、「明日のことを思い煩うことなかれ」です。その時になって考えれば十分です。
 私は、今もガンになってもできることはあるはずだと思い、あるいは今できることを探して日々を過ごしているわけですが、自分に何か課題があれば、明日も頑張ろうという気持ちが湧きます。
 「ガンを生きる」鍵はここにあると思います。例えば私にとって、この「ガンを生きる」徒然日記で皆さんに自分の思いを発信していますが、このことがどれほど大きな心の支えとなっていることか。
 多くの出会いがよみがえりましたし、何よりこの「ガンを生きる」徒然日記が私の日々の課題になってくれているからです。
 最後になりますが、今は緩和ケアも進んでいますから、痛みや苦痛を和らげて終末を迎えることができます。事実、今の私は、医療用麻薬のおかげで、あれほど苦しんだ痛みもなく生活できています。
 ですから、ガンになっても、終末期の苦しみのことはあまり心配しないで、今、自分にできることは何か、それまでにできることは何かを考えるべきでしょうね。
 私もガンの宣告を受けてから三ヶ月が過ぎました。みんな、ありがとうね。

以上が、父親からの内容になります。

あなたは、どのようなことを感じたでしょうか。

 

今回ぼくの中でキーワードになったのは

・患者本人がガンについて発信をしている情報が少ない

・大切なのは『患者本人の生きようとする意志』と『心の支え』

・自分に課題があることが、明日を生きる力となる

この3点です。

 

ここからは、ぼく自身が感じたことをお伝えしますね!

患者本人がガンについて発信をしている情報が少ない

・あなたの身の回りでガンと闘っている人はいるでしょうか?

・具体的な情報を得ることは出来ているでしょうか?(治療法・薬・治療費など)

 

ぼくは数か月前までは・・・「No」でした。

著名人で「ガンが発覚」というニュースをたまに見ることはありましたが

「そうなんだー」くらいで流してしまっていたくらいです。

 

ちなみに、今は身近なものなので他人ごとに思えなくなりました!

少し調べてみましたが、著名人の方でガンを公表している人たちは

・坂本龍一さん・河村隆一さん・野口五郎さん・小倉智昭さん・宮本亜門さん・三遊亭円楽さん

など、取り上げたらきりがなさそうです。

 

ここまで著名な人たちが情報を発信してくれていれば

ガンというモノに対して認知はきちんと広がるはずなんですが・・・。

ぼく自身もでしたが、なぜか「他人事」になってしまうんですよね。

 

心のどこかで「だってあの人たちは一般人じゃないし、同じ治療が受けれるわけじゃないから・・・」なんて思ってしまっていたのかもしれません。

 

まぁ、通常では受けれない治療法を受ける事が出来るのかもしれませんが

「ガンという病気の前では著名人だろうが、一般人だろうが平等」

そんなことを最近は思います。

 

なぜなら、確かに大金を払い最先端の治療を受ける事が出来るかもしれませんが

その治療が「効果が出るかどうかは、運に近いもの」があるように思います。

 

同じ治療で効果が出る人もいれば、出ない人もいるのが実際のところのようですし。

 

ぼくの父親は分子標的薬という治療法で、今のところは効き目がありましたが

これは「運に愛された」としかいいようがありません。

 

すべての人に100%効果のある治療法は現在ないわけですから

「ガンの前では皆平等」だと言えるのではないでしょうか。

あなたの情報が知りたい

自分に近い境遇の人には親近感を覚えるもので

この感覚が、「ガン患者本人」または「ガン患者の家族」は一層強いものになります。

父親の場合は「肺腺癌」なので、肺ガンになった人のエピソードをつい集めてしまいます。

 

その人がどのようにガンと一緒に生きているのか、どのような治療をしているのか。

この情報の一つ一つが大きな希望を与えてくれます。

 

これは著名人の情報だけではありません。

「ガンと共存することになったすべての人の情報が、今のぼくたちには価値があります」

 

それを痛感しているからこそ、父親もぼく自身も少しでも多くの情報を発信できるようにメールやブログで発信を始めました。

 

もしかしたら、いつかどこかで「ぼくたちの情報が誰かの役に立つ」

そんな瞬間が来ることを願っています。

 

もし、あなたやあなたの周りでガンが発覚し、共存をすることになったら

迷わず情報を発信してほしいと思います。

 

あなたの情報を欲している人が必ずいるはずです。

大切なのは『患者本人の生きようとする意志』と『心の支え』

この部分に関しては、今までの記事でも取り上げてきた部分です。

 

本人の生きる意志の重要性はぼくが語る事ではないので

今までの記事で、父親のメールから感じていただけると嬉しいです。

パートナーの部分は別記事を書いていますので、ぜひ目を通してみてください。

自分に課題があることが、明日を生きる力となる

この発想はぼく自身は持っていなかったものだったので

「なるほどなー。」と唸ってしまいました。

 

世の中の大半の人が、何かしらの課題と毎日向き合って生きていると思います。

大人になると、常に夏休みの宿題が出されていて

『終わる度にまた違う宿題が出されるような感覚』を持ったりしませんか?ぼくだけですかね・・・(笑)

 

ぼくに関して言えば

課題をどうクリアしていくのか必死で、周りが見えなくなってしまうこともしばしばです。

「何の問題も不安もなく、のんびりと自由にボーっと生活したいよなぁ」

なんて思う事もあります・・・(笑)

 

でも、父親のメールを見て

「ん?あれ?もしかして??」という疑問がわきました。

・常に課題があるからこそ、充実した一日を過ごす事が出来るのでは?

・常に課題があるからこそ、生きているという実感を持てるのでは?

・常に課題があるからこそ、より良くしようという欲求が生まれてくるのでは?

 

答えは今は出ませんが

「課題があること=希望のある人生」

「課題があること=生きること」

なのかもしれませんね。

 

もしそうなら、課題があればあるだけ喜ぶべきなので

「課題さんウェルカムー!!!」という前向きな姿勢がとれるかもしれません。

今できることは何か

自分の人生の最期が分かるというのは、辛い部分もありますが

それ以上に、今という一瞬一瞬に強烈な光を当ててくれる気がします。

これは本人もその家族もです。

 

ガンという病で余命〇か月なんて言われれば、強制的にタイムリミットも決まるわけですから

「目の前に全集中!今日という日に全集中!」

あ・・・鬼滅の刃ってアニメでありますよね・・・「全集中〇〇の呼吸」みたいなやつ(笑)

 

父親は、明日があることに課題と希望を持ちながら

今日という一日に「全集中、執筆の呼吸!!」をしているわけです(笑)

 

以前も取り上げましたが

・ぼくがブログを始めたこと

・父親のメール配信

この2つで、「一人でも多くの人の役に立てるように」という事はもちろんありますが

ブログとメールで、『親子の会話』をしていたりするんですよね。

 

面と向かってはなかなか伝える事が出来ないことを、お互いに文にして届け合ってる。

 

まさかこんなコミュニケーションの形をとるとは思ってもいませんでしたが

これもぼくたちにできる「いまできること」なんですよね。

 

もしぼく自身がガンに罹(かか)ることになったら

「このブログと父親のメールを間違いなく読み返すんだろうなー。」なんて思います。

 

とにかく!!

今できることがあることに感謝!!

今回はここまでにします。

 

また次回も「全集中執筆の呼吸!」でお届けします(笑)

 

以上、【ガン闘病記録】ガンになっても、道はまたできる!

でした。

 

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