在宅訪問医療で知っておきたいこと『在宅訪問薬局』【ガン闘病記録】

まさ
まさ

こんにちわ、まさとです。

今回は【始まりの終わり Vol.8】

「在宅訪問医療」「在宅訪問薬局」についてです。

今回はぼく自身も、初めて知ることになった

「在宅訪問医療」「在宅訪問薬局」についてシェアします。

 

若い人はほとんどの人が「情報を持っていない、むしろ興味を持ったこともない分野」だとは思いますが

超高齢社会を迎える日本に状況において、今後さらになくてはならないモノになっているので

今回の記事でぜひ一緒に学んでおきましょう!

在宅訪問医療で知っておきたいこと『在宅訪問薬局』

今回も、まずは父親のメールから紹介しますね。

『在宅訪問医療』という言葉は知っている方がほとんどでしょうが、『在宅訪問薬局』というのがあることをご存知でしたか。

私は「武蔵野みどり診療所」という在宅療養診療所と、「竹の葉薬局三鷹新川店」という在宅訪問薬局のお世話になっています。
これ以外にも、数年前から右側頭葉脳内出血で入院し、幻聴に悩まされた時以来、訪問看護も受けています。

「武蔵野みどり診療所」のH先生のことは、折に触れて書いてきたので、ここでは書きませんが、ほんとうにお世話になっていますし、信頼できるドクターです。
ここでは多分ご存知の方が少ないだろう在宅訪問薬局である「竹の葉薬局」のことをとりあげますね。

こんなことがありました。

 

1/27に外来に行って、ランマーク皮下注という骨転移したガンを治療する注射を打ちました。
ガン治療薬全般がそうですが、薬とすればとても強いもので、かなり強烈な副作用もあります。

 

ランマーク皮下注の場合、深刻な副作用として低カルシウム血症があって、命に危険を及ぼすような危険な不整脈や、しびれ、痙攣を引き起こすなどの恐れがあります。
案の定と言いますか、私は外来から帰って、動悸がしたり、下痢症状がひどくなったり、体調を崩していました。

 

その時、「竹の葉薬局」のTさんから電話がかかってきました。
外来の様子や処方箋の内容を尋ねる内容でしたが、妻がランマーク皮下注を打ったと伝えると、
「副作用を防ぐためのカルシウム剤とかが処方されていませんか」と尋ねられ、「はい」と答えると、
「一刻を争うというものではないけれど、そのカルシウム剤の服用は早い方がいいです」と急いだ様子で、
「自分は外出中なので、代理の者にすぐに届けさせます」と言ってくださいました。

私たちは「骨はすぐにとけるものじゃないし、明日でもいいか」と無知をさらけ出しで高をくくっていたのですが、この時ばかりは、そんなに大事なものかと大反省させられました。

薬が届いたのは、みぞれまじりの寒い中、夜の8時でした。
これに似たことは今までに何度もありました。

その仕事ぶりは昼夜を分かたずと言ってもいいほどで、その献身的な姿には本当に胸を打たれます。
在宅医療を支える「武蔵野みどり診療所」と「竹の葉薬局」、この二つは私にとっては命綱ともいうべきものです。

老婆心ながら、少し書いておきますね。
ガンの医療は、外科療法、放射線療法、化学療法、緩和ケアに大別できますが、在宅訪問医療の場合、受けられるのは緩和ケアです。
医療用麻薬を使った痛みの除去を第一として、がん治療で生じる下痢、嘔吐、口内炎、湿疹・・・・・などの副作用への対応(私の場合、睡眠導入剤、水虫、痔の薬も)や、食欲不振や治療法、心の相談まで乗ってくれます。

なんと言っても便利なのは、在宅訪問薬局を通して薬が購入できるので、外来で処方された薬を薬局で一時間近く並んで待って買わずに済むことですね。

こうした在宅訪問医療の受け方ですが、最も一般的なのは担当医と相談し、杏林大学病院なら「患者支援センター」と言いますが、病院内の医療福祉相談を行うところで相談するといいでしょう。

 

地域の介護保険関係を統括する包括支援センターとの連絡や、患者の症状にあった在宅療養診療所の紹介もしてくれます。
私の場合、4〜5日に一回は胸水を抜く必要があり、それができる在宅療養診療所は限られていましたが、
こうした在宅医療を受けながら、病院での専門的な治療や検査を受けることになるでしょう。

今の介護保険はどちらかというと高齢者対策の側面が強く、確かにガン患者のケアという点ではケアプランの立て方などで不備(経験不足)が目立ちますが、もしあなたがガンの宣告を受けたら、あなたの療養生活にとって、在宅医療は必要不可欠な存在になると思います。頼り甲斐があると思いますよ。

これでこのシリーズ、一旦締めくくります。少しでもお役に立てばいいのですが。

さて、この内容であなたが「?」と疑問を持つ部分が無ければ

すでに情報を持っている医療関係者か、身の回りでお世話になったことがある人のみだとおもいます。

 

ほとんどの人は

・在宅訪問医療
・在宅訪問薬局

どちらもあまり馴染みのないモノではないでしょうか?

(ぼくには全く馴染みがなく、数か月前まで本当に無知でした・・・。)

 

ただ今後の生活で知っておいた方がいい部分なので、最低限の知識として知っておきましょう!

ぼく自身が医療の専門家ではないので、参考サイトを多めに紹介しますね!

在宅訪問医療とは

まずは訪問医療について一緒に知っていきましょう!

訪問診療と往診の違い | 日本訪問診療機構
訪問診療と往診の違いについてご説明します。

上記サイトで述べられていますが

簡単に言ってしまうと、

病院ではなく自宅(またはそれに類似する場所)で医療を受けれるようにするサービス

しかも基本は24時間体制でサービスを受ける事が出来るものになります。

 

とても分かりやすい資料が厚生労働省のページより確認できたので、引用抜粋して紹介しておきますね。

【厚生労働省 在宅医療に関する普及・啓発リーフレット】

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000061944.htmlより引用

【背景として】

・日本の総人口の減少

・高齢者(特に75歳以上)の増加

・都市部への人口集中による医療体制の圧迫

などの問題に対処するために必要とされています。

これを『2025年問題』とも呼ばれています。

 

詳しくは厚生労働省のページを見ておきましょう!

(こういう機会でもないと、国のページなどは見る機会がないと思うので・・・笑)

在宅医療の推進について
まさ
まさ

『これからの時代に欠かせないサービス』

大枠だけでも理解しておきましょう!

在宅訪問薬局とは

次は、訪問薬局です!

すでに訪問医療について取り上げたのでイメージはしやすくなったのではないでしょうか?

訪問医療と同様、

自宅(及び類似する場所)で薬剤師による調剤を受けることが出来るサービス

のことです。

 

こちらも詳しくは以下のサイトをチェックしてみてください。

在宅医療「薬剤師訪問サービス」
日本調剤の在宅医療「薬剤師訪問サービス」は、薬剤師がご自宅までお薬をお届けするサービスです。

 

少し注意をしておかないといけないのは、利用するためには対象者である必要があるため

対象条件を知っておきましょう!

薬剤師訪問サービスは、下記の4つにあてはまる方にご利用いただくことができます。

 

・通院、来局が困難な方(歩行困難、認知機能の低下等で介助が必要 など)

・薬剤師訪問サービスが必要な方(自宅でのお薬の使用や管理に不安がある など)

・薬剤師訪問サービスが必要であると医師が認め、薬剤師に対して訪問指示があること

・薬剤師訪問サービスのご利用に対し、患者さま(ご家族)の同意があること

https://www.nicho.co.jp/pharmacy/homecare/service/ より引用

ガンの予備知識は「備えあって憂いなし」

今回の訪問医療と訪問薬局のサービスもあわせて

「民間一帯となって支え合っていきましょう!!」という『地域包括ケアシステム』と呼ばれています。

これもとても分かりやすい資料がありましたので、引用抜粋して紹介しておきます。

厚生労働省(PDFファイル、9ページ目)

https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-12404000-Hokenkyoku-Iryouka/0000155814.pdf より引用

 

コロナ問題、東京オリンピック、超高齢社会など

日本は様々な問題がありますが、問題を解決するために多くの人が動いています。

 

ボーっとしていると、「これから日本って大丈夫か・・・?」なんて思ってしまう部分もありますが

悲観するだけでなく、自分で情報を得ることで

いざ必要な状況が起きたときに、必ず身を助けることになると思います。

 

特に『在宅療養』は、今後間違いなく増えてくる部分なので

『備えあれば患いなし』

ぼくは父親のガンが発覚するという出来事で痛感しました。

 

・自分の住んでいる地域にどんな医療サービス、介護サービスがあるのか。

・サービスを利用するにはどうしたらいいのか。

「興味が沸かないから・・・」では済まない事態が起きることもありますので

頭の片隅に置いて、備えておきましょう!

以下の記事も目を通してみてください。

 

今回はここまで!

以上、【ガン闘病記録】在宅訪問医療で知っておきたいこと『在宅訪問薬局』

でした。

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